「ヨルダン」に派遣されています、室井 研一さん - 現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第3弾

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」9/20放送

こんにちは、DJイタルです!

今週も〜、現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第3弾!
中東はヨルダン編だすっ!

チカラが入りすぎました・・・ですッ!

今日も日差しが眩しいっす!
ど晴れ!ど快晴!
あまりに天気が良すぎて、これ以上に表す言葉が見つからない。

そんなヨルダン取材の今週のゲストは、今まさに活動中の
青年海外協力隊 平成24年度2次隊として「ヨルダン」に派遣されています、室井 研一(ムロイ ケンイチ)さんです。
職種は「体育」です。

中東はヨルダン。
と〜っても親日の国。日本人は尊敬さえされているのです。
これは今までヨルダンに携わってきた先輩方のおかげなんです。

室井さんはヨルダンの北部にあるイルビッドという街で活動しております。
人口50万人を抱えるヨルダン第三の都市。
考古学や芸術系で名高い大学もある学園都市だそうです。
北に10qくらい行けばもうシリアです。

この街の人はとても親切だそうです。
この街に限らずかもしれませんね、ヨルダンの人はとても親切。
室井さんはヨルダンでの食事には困らないそうです。
一人暮らしなのに?

イスラムの宗教感の中に、人を招いてご馳走する、人に良いことをすると
徳を積むことが出来るという考えがあるそうです。
日本の‘おもてなし’のような感覚でしょうか。
室井さんは毎度、‘およばれ’して沢山食べているそうです。
朝は2〜3軒、生徒の家に寄って、朝食を食べてから学校に行く。
帰りもまた2〜3軒知り合いの家に寄って、夕食を食べてから帰るのです。

青年海外協力隊の男性隊員は、派遣されると痩せると言われているんですが・・・
室井さんは、さすがにやっぱり太ったそうです。笑

そりゃ太るがな!
寄り道しすぎですもん。
でも、室井さんは優しいから断らないんですね。
それに、それ以上に、お節介?ってくらいヨルダン人は優しいそうですよ。
もちろん、それだけ室井さんが周りから愛されているってことですよね。

ひとに優しくする、目上の方を敬うという文化が根付いているそうです。
ヨルダン人の優しさ、アラブのおもてなしの心は、旅行者ですら感じることが出来るそうです。

さて、
今回はジェラシュという街の職業訓練校の教室をお借りしまして収録です。
室井さんが派遣されている学校ではないんですが、教師海外研修で一緒にヨルダンに行きました福島の先生方が、今日はこの学校を視察しているのです。
そんな都合で、今回は室井さんにこちらの学校に来て頂きました。
先生方が学校の説明を受けている間に、僕らは教室の片隅?じゃない、広い教室の真ん中で膝を寄せ合ってこぢんまりと収録です。


室井さんが派遣されているのは、ヨルダンの北部の街「イルビッド」
このイルビッドという街で、パレスチナ難民局が管轄する学校で、体育の先生として活動されています。
60年前にイスラエルから逃げてきたパレスチナ人の子孫が通う学校で、
パレスチナ難民局が管轄する学校はヨルダン全土に170校あるそうです。

ヨルダンの人口の6割以上がパレスチナ人とも言われています。
ニュースで聞くパレスチナ問題や最近のシリア問題など、中東諸国だけでない利害関係によっても、終結しない課題が今なおあるのです。


室井さんが教える学校では、6〜17歳の550名の子供たちが通っているそうです。
週に25時間の授業を受け持っているそうです。

ヨルダンの子供達には、サッカーとバスケットボールが大人気!
確かに、僕らもシリア難民のキャンプにお邪魔した時に、子供達と一緒にサッカーしてきましたよ!
ホントに元気で、僕らが「ハァハァ、ゼェゼェ」言っているのに、顔色ひとつ変えていなかった。もっとやろうと急かされるくらいに、大好きなんですね。


教科書や指導書みたいなマニュアルは存在しないそうで、全てゼロからのスタート、カラダでぶち当たるのみ。
子供達の積極性がとても強く、提案するものに正直に反応してくれるそうです。
最初は戸惑いも見せるけど、それで物怖じはしない。
はじめて見る外国人に、はじめてやる競技に、目を輝かせて答えてくれる。
新しいものへの積極性がスゴい!そうです。
控えめな遠慮がちな僕ら日本人にとって、とても新鮮であり、なんか羨ましい。

まだアラビア語が上達していない時期にも、上級生がコトバを補足してくれたり、下級生に話しをしてくれたり、ホントに助けられたそうです。
外国人の室井さんを、とても尊敬してくれる生徒が周りに多かったそうです。

日本よりもモノは少ないかもしれないけど、それは決してマイナスではない。
ひもを結んでも縄跳びは出来るし、新聞を丸めてサッカーも出来る。
僕らにはたくましく見える彼らも、遊びの工夫をすることが当たり前。
有る無しが問題じゃなくて、新しいモノを作り出す喜びがはるかに大きいんですね。


授業以外でも、いろんな地域の学校の先生を集めてワークショップなどを開催しているそうです。
青年海外協力隊とは何?どうして?役割は?から説明をして、来て欲しいと言ってくれる学校の巡回指導だったり、興味を持ってくれる学校で合同の体育大会をしたり、授業以外でもいろんな活動をしているそうです。
青年海外協力隊を理解してもらうことで、活動の幅が広がっていくのです。

「いつでも来てくれ」「次はいつ来るんだ」
笑顔で迎えられ、本当に自分の訪問を喜んでくれるのです。
ヨルダンにはいろんな国のボランティアがいるそうですが、どの国のボランティアより日本のボランティアが密接に関わっていると感じるそうです。

ヨルダンにいる他の隊員と協力をして、体育だけではなく、音楽や美術の隊員と一緒に考え、また新たなモノを作り出していく活動も。
そして大事なことは、現地の先生を入れてひとつのモノを作りあげていくこと。

そこから生まれ、そこから発信できるモノにしていくことが大事。

そして、少し厳しい言葉にも聞こえるかもしれませんが、
青年海外協力隊がいるから、ではダメ!
協力隊がいなくなっても、自分たちで新しい発想、提案が出来るように目指したい。
どこの国でも、どんな職種でも、どんな活動でも、
青年海外協力隊員誰もが思うことですよね。


そして、
協力隊員が派遣国を離れるとき、きっと気付くと思うんです。

世界の開発途上国に渡り、地元の人々との交流を通じて、日本が持つ技術や経験を伝えるボランティア事業、青年海外協力隊。
今まさに世界から必要とされる日本人のチカラ。
でも、
本当の意味では、
ボランティアが必要じゃなくなるその日が、
ボランティアが必要とされなくなる世の中が、
本当に望まれる世界なのかもしれない。

もしそうであっても、今までやってきたコトは、
忘れないし、忘れられるコトはない。

自分がいなくても、ちゃんと出来るように。
自分がいる時以上に、もっと出来るように。
最初からそこにあったかのように根付けば、
そこからまた新たなモノが生まれる。

日本人がいて良かった。
青年海外協力隊が来てくれて良かった。

いつか昔話で語られる日がくることを願うのです。

ボランティアがいなくても生きていける世界。
いつか無くなることが、世界の平和や幸せの終着点なのかもしれない。
なんかボランティア事業の裏にある寂しさみたいなものを感じたのも事実・・・

でも寂しさばかりじゃない、協力隊を通して感じた思いは本物でしょ?
室井さんからリクエスト頂きました ケツメイシの「子供たちの未来へ」
学校の先生として、2回の協力隊派遣。
欲張りな室井さんが思うコト、まさにですね。

君のために 君たちのために
何をし、何を残してやれるだろう
子供たちの未来が 想像よりも幸せで
また その子供たちの未来も 君よりもっと幸せで
ありますよう 共に願おう
なりますよう 永遠に語ろう
励ますよう 共に歌おう
笑顔だらけの未来へ

この歌詞にあるように、まさに協力隊も教職者も望むコトは同じ。

日本でも、世界でも、携わった全ての人の幸せを願い、
二度の協力隊で知った、自分の未熟さと日本の豊かさ。
そして日本では得ることの出来ないモノを、たくさん肌で感じることが出来た。
与えるだけ、伝えるだけではない。
自分が学ぶコト、得たモノも多い。

室井さん曰く、
もっと世界へ羽ばたいて欲しい。
世界には日本のチカラを必要としている人たちが沢山います。
協力隊に参加してみようと思ったら、
なんでもやろう。
出来ることは全てやってみよう。
きっと誰かの喜ぶ顔が見られるはずです。って。

一歩出てみる、まずは一歩。

始まりは小さな一歩から、
‘キミノチカラ 海をこえて’
僕らは、そのチカラを信じています。


室井さんの夢はまだ始まったばかり。
青年海外協力隊は行って帰って終わりではないのです。
その経験をいかに、その後の人生に活かしていくのか。

室井さんの任期は延長して、あと半年。
日本に帰れば、父親と同じ先生としての次の夢も待っているのです。
いつか教育者として現場に立ち、
そして協力隊で得た経験を伝え続けることが自分の役目。

子供たち(未来)を育てる先生って、スゴい職業です。
やっぱちゃんと向き合ってくれた先生って覚えているよね。
僕の小学校高学年の時の担任が、室井さんのお父さんだったのです。
グラサンかけた強面の先生、よく覚えていますよ。笑

世界は広いけど、世間は狭い。
1万q離れた場所で、25年前の恩師の息子に会う。
人の出会い、縁って不思議ですね。

僕が室井さんに会ったことは、偶然かな、必然かな。
一度、お父さんに会って聞いてみたいです。


全てを引き寄せ、繋いだのは、青年海外協力隊。
これも青年海外協力隊のチカラかな。


なんとヨルダン特集まだまだ続きます。
来週も、今まさにヨルダンで活動中の隊員にお話をうかがいます!
お楽しみに〜。


そうそう!
「Teatime paradise」の番組ブログでも、ヨルダン取材の模様をご紹介しておりますので、ぜひ、そちらもチェックして下さい!
2014年9月20日(gy) 08:30

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