「ヨルダン」に派遣されています、副田 麻理子さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」9/27放送

朝なのに〜、夜だ ん(ヨルダン)。
おはようございます、DJイタルです!

ん?何か?
番組に送られてくるメッセージで一番多かったダジャレですが、何か?

だって、みんなが言えって・・・


さぁ今週も〜、現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第3弾!
中東はヨルダン編、二人目の登場です!!

そう、なんと二人目〜!!
今回は現役隊員二人に話し聞いとるんです!
贅沢でしょ?
現役隊員のキラキラした瞳と一生懸命と、
リキんでいない脱力感と馴染んでいる生活感が好きですね〜。
まぁ裸足にサンダルって方が多いんですが・・・

なぜか親近感が湧くというか、初めて会った気がしないんですよね。
不思議な存在なんです、日本人っぽくないし、外国人でもない。
青年海外協力人なのかな?
共通しているのは、隊員の周りには笑顔が集まってくるのです。

ヨルダン取材の二人目のゲストは、もちろん今まさに活動中の
青年海外協力隊 平成25年度1次隊として「ヨルダン」に派遣されています、副田 麻理子(ソエダ マリコ)さんです。
職種は「服飾」です。
福岡のご出身です。福島と‘ふく’つながりでご出演頂きます。
ちゃんと靴も履いていますよ。笑
なんと、副田さんのお母さんが東北・宮城県のご出身。
副田さんには東北の血が流れているのです。
なんか縁を感じますね〜。


さ、ヨルダン編3週目です。
もう皆さん、分かりましたよね?
中東は「ヨルダン」、と〜っても親日の国。

ま、改めてちょっと紹介致しますよ。
ヨルダンは、日本から飛行機でドバイを経由して約20時間。
人口も、大きさも北海道くらいなんだそうです。
国土の8割以上が砂漠の国。ですので、水も大変貴重なんです。
日本車も沢山走っていますし、親日の国で私たち日本人にとても親切なんです。
最近、アジア大会の女子サッカーで日本対ヨルダンとの試合がありましたね。
ヨルダン代表の監督は日本から派遣されている沖山雅彦さん。
ヨルダンのスポーツ分野でも日本人が活躍しているのです。

今回お邪魔しましたのは、首都アンマンから北に70q、
砂漠の国ヨルダンでは珍しい緑に囲まれた「アジュルン」という街。
丘の上に建つ十字軍時代のお城があったり、とても雰囲気のある街なんです。

副田さんが派遣されているのがアジュルンの職業訓練校。
服飾科だったり、美容科、ホテル科などがあるそうです。

ここでは副田さんは、「ワルダー」と呼ばれております。
わるだー?! ワルだー??

なんか悪いことした?
なんかイジメられとる?

いえいえ、ご心配なく。
むしろ可愛がられているのです。
まぁ日本的には、あまり響きが良くないのかもしれませんが、
ヨルダンでは、「ワルダー」は「バラの花」の意味だそうです。

ワォ!
「キミはバラの花」ですよ。
言ったことないわ〜、人生一度でいいから言いたいわ〜。

それだけ副田さんは愛されているのです。
もちろん、カワイイんです!!
私の持論であります「協力隊女子はカワイイ論」、継続です!


さて、今回はこのアジュルン職業訓練校の会議室をお借りします。
石造りで中庭があって、ステキな佇まいの校舎です。
ヤバーニー(アラビア語で日本人)が来るからって、お掃除したそうです。
ヨルダン人の見栄らしい。カワイイですね。笑

会議室には、ヨルダン国王と王族の方の写真が飾られていました。
ヨルダンでは、学校やお店など、王族の写真が飾られていることが多いのです

ヨルダン・ハシミテ王国。立憲君主制の国です。
そう、ヨルダンには王様がいるのです。
現国王が、アブドゥッラー2世・ビン・アル=フセイン国王。
国王として積極的に外交に携わり、国家の安定に貢献し、国民から愛されているそうです。
なんと、国民の声を聞こうと、一般人(タクシー運転手、老人、新聞記者)に変装して街に出ることがあるらしい。
でも2回バレているらしい・・・
こんなこと言ったら失礼ですが、
なんとも可愛らしい国王じゃありませんか。笑

砂漠の国ヨルダンにも、冬があり雪が降るのです。
ある一台のクルマが雪でスリップして立ち往生。
市民と一緒にクルマを押して手助けしたのが、国王その人だったとか。

国民に愛されるワケが分かりますね。
周りのお付きの人が大変そうですがね。笑


さぁ今日は、国王に見守られながら収録ですよ。
まぁコーヒーは出てくるわ、お茶菓子はでてくるわ、
至れり尽くせりで、ごちそうさまです。
収録中に、いろんな人が出たり、入ったり、プチ忙しい収録でしたね。


副田さんがヨルダンに来て約1年。
もうだいぶヨルダンの生活には慣れたみたい。

副田さんは、小さい頃から海外に興味があったそうです。
学生の時に、韓国やニュージーランドでホームステイも経験して、より興味が膨らんでいったそうです。
20代で海外で生活したいと思っていて、福岡のアパレル会社に勤めて5年、学んできたコトを活かしたいアウトプットしたい、帰国後の再就職や、親の年齢など、人生のいろんなタイミングが重なって協力隊を受験します。
今しかない。と思ったそうです。

青年海外協力隊の募集年齢は20歳から39歳まで。
新卒のフレッシャーズから、会社では中堅と言われている人たちまで、年齢的には幅広い感じがするでしょ?
ただ人生のタイミングは人それぞれですよね。
いつがいい?なんて誰にも分からない。
自分が決めた時、が、その時なんですね。
出身も、年齢も、職種も、いろんな人生が集まる青年海外協力隊。
だからおもしろいんです!

そして副田さんを後押ししてくれたのが、青年海外協力隊の経験者の声。
なんと会社の先輩に青年海外協力隊のOVの方がいたそうです。
副田さんと同じ「服飾」の先輩隊員。

上手くいかない話のほうが多かったけど、行ってみて分かったコトがあると。
「服づくりが、さらに好きになった。」

頭の片隅にあった協力隊が、よりリアルに感じたのです。
これが、副田さんの‘その時’だったんですね。
思い立ったが吉日。
スグに地元の説明会に行って、スグに応募したそうです。
まずはやってみよう!
4月に説明会に行って、5月にはもう書類を提出していたそうです。
動き出してからはホントに早い、この行動力さすがです。

実は自分にプレッシャーもかけていたそうです。
協力隊に応募した段階では、まだ会社員だったわけです。
ただ、まだ試験を受ける前から、海外に行く夢があるからと異動の話を断り、もう海外に行く前提で、試験の合否にかかわらず、後戻り出来ない状況にあったそうです。
チャンスはその年の春募集と秋募集。
落ちたら行くところがない・・・

負けられない戦いが、そこにある。
人生をかけたチャレンジがそこにあったのです。


希望国は、ラオス・フィリピン・ヨルダンのアジア諸国。
そして、見事合格した派遣国は「ヨルダン」
希望では書いてみたものの、ざっくりしたイメージしかなかったって。
中東?
どこにある?

自分もそうなら、周りはそれ以上にざっくりですよね?
周りに「ヨルダン」って言っても、
ん?
中東?
大丈夫?
危なくない?
心配した幼なじみのお母さんは反対だったとか・・・
それだけ愛されているってことですよね。


訓練はJICA二本松訓練所。
おばあちゃんの家が宮城で、東北はホントに大好きだそうで、
福島県の二本松で訓練が出来ると聞いて、嬉しかったそうです。

訓練所はおもしろい場所。
普通に生活していては出会えない人、ここでしか出会えない人がいて、
いろんな人と出会えるステキな場所だったそうです。
同じヨルダンに派遣される同期隊員と語学の先生に助けられ、大変だったけど楽しく乗り越えた訓練だったようです。

青年海外協力隊を決意してからヨルダンに辿り着くまでに、たくさんの出会いがあり、たくさんの支えがあったんですね。


心配する方から、応援してくれる人まで、
たくさんの人に支えられている青年海外協力隊。

ひとりの協力隊員の後ろには、何倍、何十倍もの応援団がいるのです。
ひとりの協力隊員の背中には、何倍、何十倍もの期待を背負っているのです。

ヨルダン行きの飛行機の荷物の重量制限は30sだけど、
心に重量制限はありませんから。

経験と技術と知識はもちろん持って行きます。
その他に、
自分の夢や希望。
いろんな人の期待や不安。
本人が知らず知らずに背負っているモノもあります。

たくさんのモノを伝えに行く青年海外協力隊ですが、
持っていったモノ以上に、持って帰ってくるモノも多いのです。

協力隊のOVは必ず、得たモノの方が多かったと言います。
一方的に与えるモノではなく、共に高め合うモノ。
またそこから生まれるモノが、たくさんある。


副田さんはヨルダンに来て約1年。
まだまだ荷造りの途中ですね。


いよいよ来週は、副田さんのヨルダンでの活動についてうかがいます!
お楽しみに〜。


そうそう!
「Teatime paradise」の番組ブログでも、ヨルダン取材の模様をご紹介しておりますので、ぜひ、そちらもチェックして下さい!
2014年9月27日(土) 08:30

「ヨルダン」に派遣されています、室井 研一さん - 現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第3弾

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」9/20放送

こんにちは、DJイタルです!

今週も〜、現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第3弾!
中東はヨルダン編だすっ!

チカラが入りすぎました・・・ですッ!

今日も日差しが眩しいっす!
ど晴れ!ど快晴!
あまりに天気が良すぎて、これ以上に表す言葉が見つからない。

そんなヨルダン取材の今週のゲストは、今まさに活動中の
青年海外協力隊 平成24年度2次隊として「ヨルダン」に派遣されています、室井 研一(ムロイ ケンイチ)さんです。
職種は「体育」です。

中東はヨルダン。
と〜っても親日の国。日本人は尊敬さえされているのです。
これは今までヨルダンに携わってきた先輩方のおかげなんです。

室井さんはヨルダンの北部にあるイルビッドという街で活動しております。
人口50万人を抱えるヨルダン第三の都市。
考古学や芸術系で名高い大学もある学園都市だそうです。
北に10qくらい行けばもうシリアです。

この街の人はとても親切だそうです。
この街に限らずかもしれませんね、ヨルダンの人はとても親切。
室井さんはヨルダンでの食事には困らないそうです。
一人暮らしなのに?

イスラムの宗教感の中に、人を招いてご馳走する、人に良いことをすると
徳を積むことが出来るという考えがあるそうです。
日本の‘おもてなし’のような感覚でしょうか。
室井さんは毎度、‘およばれ’して沢山食べているそうです。
朝は2〜3軒、生徒の家に寄って、朝食を食べてから学校に行く。
帰りもまた2〜3軒知り合いの家に寄って、夕食を食べてから帰るのです。

青年海外協力隊の男性隊員は、派遣されると痩せると言われているんですが・・・
室井さんは、さすがにやっぱり太ったそうです。笑

そりゃ太るがな!
寄り道しすぎですもん。
でも、室井さんは優しいから断らないんですね。
それに、それ以上に、お節介?ってくらいヨルダン人は優しいそうですよ。
もちろん、それだけ室井さんが周りから愛されているってことですよね。

ひとに優しくする、目上の方を敬うという文化が根付いているそうです。
ヨルダン人の優しさ、アラブのおもてなしの心は、旅行者ですら感じることが出来るそうです。

さて、
今回はジェラシュという街の職業訓練校の教室をお借りしまして収録です。
室井さんが派遣されている学校ではないんですが、教師海外研修で一緒にヨルダンに行きました福島の先生方が、今日はこの学校を視察しているのです。
そんな都合で、今回は室井さんにこちらの学校に来て頂きました。
先生方が学校の説明を受けている間に、僕らは教室の片隅?じゃない、広い教室の真ん中で膝を寄せ合ってこぢんまりと収録です。


室井さんが派遣されているのは、ヨルダンの北部の街「イルビッド」
このイルビッドという街で、パレスチナ難民局が管轄する学校で、体育の先生として活動されています。
60年前にイスラエルから逃げてきたパレスチナ人の子孫が通う学校で、
パレスチナ難民局が管轄する学校はヨルダン全土に170校あるそうです。

ヨルダンの人口の6割以上がパレスチナ人とも言われています。
ニュースで聞くパレスチナ問題や最近のシリア問題など、中東諸国だけでない利害関係によっても、終結しない課題が今なおあるのです。


室井さんが教える学校では、6〜17歳の550名の子供たちが通っているそうです。
週に25時間の授業を受け持っているそうです。

ヨルダンの子供達には、サッカーとバスケットボールが大人気!
確かに、僕らもシリア難民のキャンプにお邪魔した時に、子供達と一緒にサッカーしてきましたよ!
ホントに元気で、僕らが「ハァハァ、ゼェゼェ」言っているのに、顔色ひとつ変えていなかった。もっとやろうと急かされるくらいに、大好きなんですね。


教科書や指導書みたいなマニュアルは存在しないそうで、全てゼロからのスタート、カラダでぶち当たるのみ。
子供達の積極性がとても強く、提案するものに正直に反応してくれるそうです。
最初は戸惑いも見せるけど、それで物怖じはしない。
はじめて見る外国人に、はじめてやる競技に、目を輝かせて答えてくれる。
新しいものへの積極性がスゴい!そうです。
控えめな遠慮がちな僕ら日本人にとって、とても新鮮であり、なんか羨ましい。

まだアラビア語が上達していない時期にも、上級生がコトバを補足してくれたり、下級生に話しをしてくれたり、ホントに助けられたそうです。
外国人の室井さんを、とても尊敬してくれる生徒が周りに多かったそうです。

日本よりもモノは少ないかもしれないけど、それは決してマイナスではない。
ひもを結んでも縄跳びは出来るし、新聞を丸めてサッカーも出来る。
僕らにはたくましく見える彼らも、遊びの工夫をすることが当たり前。
有る無しが問題じゃなくて、新しいモノを作り出す喜びがはるかに大きいんですね。


授業以外でも、いろんな地域の学校の先生を集めてワークショップなどを開催しているそうです。
青年海外協力隊とは何?どうして?役割は?から説明をして、来て欲しいと言ってくれる学校の巡回指導だったり、興味を持ってくれる学校で合同の体育大会をしたり、授業以外でもいろんな活動をしているそうです。
青年海外協力隊を理解してもらうことで、活動の幅が広がっていくのです。

「いつでも来てくれ」「次はいつ来るんだ」
笑顔で迎えられ、本当に自分の訪問を喜んでくれるのです。
ヨルダンにはいろんな国のボランティアがいるそうですが、どの国のボランティアより日本のボランティアが密接に関わっていると感じるそうです。

ヨルダンにいる他の隊員と協力をして、体育だけではなく、音楽や美術の隊員と一緒に考え、また新たなモノを作り出していく活動も。
そして大事なことは、現地の先生を入れてひとつのモノを作りあげていくこと。

そこから生まれ、そこから発信できるモノにしていくことが大事。

そして、少し厳しい言葉にも聞こえるかもしれませんが、
青年海外協力隊がいるから、ではダメ!
協力隊がいなくなっても、自分たちで新しい発想、提案が出来るように目指したい。
どこの国でも、どんな職種でも、どんな活動でも、
青年海外協力隊員誰もが思うことですよね。


そして、
協力隊員が派遣国を離れるとき、きっと気付くと思うんです。

世界の開発途上国に渡り、地元の人々との交流を通じて、日本が持つ技術や経験を伝えるボランティア事業、青年海外協力隊。
今まさに世界から必要とされる日本人のチカラ。
でも、
本当の意味では、
ボランティアが必要じゃなくなるその日が、
ボランティアが必要とされなくなる世の中が、
本当に望まれる世界なのかもしれない。

もしそうであっても、今までやってきたコトは、
忘れないし、忘れられるコトはない。

自分がいなくても、ちゃんと出来るように。
自分がいる時以上に、もっと出来るように。
最初からそこにあったかのように根付けば、
そこからまた新たなモノが生まれる。

日本人がいて良かった。
青年海外協力隊が来てくれて良かった。

いつか昔話で語られる日がくることを願うのです。

ボランティアがいなくても生きていける世界。
いつか無くなることが、世界の平和や幸せの終着点なのかもしれない。
なんかボランティア事業の裏にある寂しさみたいなものを感じたのも事実・・・

でも寂しさばかりじゃない、協力隊を通して感じた思いは本物でしょ?
室井さんからリクエスト頂きました ケツメイシの「子供たちの未来へ」
学校の先生として、2回の協力隊派遣。
欲張りな室井さんが思うコト、まさにですね。

君のために 君たちのために
何をし、何を残してやれるだろう
子供たちの未来が 想像よりも幸せで
また その子供たちの未来も 君よりもっと幸せで
ありますよう 共に願おう
なりますよう 永遠に語ろう
励ますよう 共に歌おう
笑顔だらけの未来へ

この歌詞にあるように、まさに協力隊も教職者も望むコトは同じ。

日本でも、世界でも、携わった全ての人の幸せを願い、
二度の協力隊で知った、自分の未熟さと日本の豊かさ。
そして日本では得ることの出来ないモノを、たくさん肌で感じることが出来た。
与えるだけ、伝えるだけではない。
自分が学ぶコト、得たモノも多い。

室井さん曰く、
もっと世界へ羽ばたいて欲しい。
世界には日本のチカラを必要としている人たちが沢山います。
協力隊に参加してみようと思ったら、
なんでもやろう。
出来ることは全てやってみよう。
きっと誰かの喜ぶ顔が見られるはずです。って。

一歩出てみる、まずは一歩。

始まりは小さな一歩から、
‘キミノチカラ 海をこえて’
僕らは、そのチカラを信じています。


室井さんの夢はまだ始まったばかり。
青年海外協力隊は行って帰って終わりではないのです。
その経験をいかに、その後の人生に活かしていくのか。

室井さんの任期は延長して、あと半年。
日本に帰れば、父親と同じ先生としての次の夢も待っているのです。
いつか教育者として現場に立ち、
そして協力隊で得た経験を伝え続けることが自分の役目。

子供たち(未来)を育てる先生って、スゴい職業です。
やっぱちゃんと向き合ってくれた先生って覚えているよね。
僕の小学校高学年の時の担任が、室井さんのお父さんだったのです。
グラサンかけた強面の先生、よく覚えていますよ。笑

世界は広いけど、世間は狭い。
1万q離れた場所で、25年前の恩師の息子に会う。
人の出会い、縁って不思議ですね。

僕が室井さんに会ったことは、偶然かな、必然かな。
一度、お父さんに会って聞いてみたいです。


全てを引き寄せ、繋いだのは、青年海外協力隊。
これも青年海外協力隊のチカラかな。


なんとヨルダン特集まだまだ続きます。
来週も、今まさにヨルダンで活動中の隊員にお話をうかがいます!
お楽しみに〜。


そうそう!
「Teatime paradise」の番組ブログでも、ヨルダン取材の模様をご紹介しておりますので、ぜひ、そちらもチェックして下さい!
2014年9月20日(土) 08:30

「ヨルダン」に派遣されています、室井 研一さん - 現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第3弾

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」9/13放送

こんにちは、DJイタルです!

またですか?
またですよ!

行ってまいりました!
一昨年のセネガル、昨年のフィリピンに続きまして、
現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第3弾!

今回は、中東「ヨルダン」です!

そんなヨルダン取材の今週のゲストは、今まさに活動中の
青年海外協力隊 平成24年度2次隊として「ヨルダン」に派遣されています、室井 研一(ムロイ ケンイチ)さんです。
職種は「体育」です。

現役の青年海外協力隊員です。
やっぱ現役のオーラはちょいと違いますね。
スゴイ眩しいんですよ。すごい温かいんです。
なんか柔らかい感じって言うのかな?
現地に生きて、とけ込んでいる生活感なんだと思います。

さ、中東は「ヨルダン」です。
まぁ正直、ヨルダンと聞いても馴染みが薄い・・・
中東と言うと、誰もが大丈夫なの?危険じゃないの?と聞き返してくる。
たしかに僕らがニュースで見る中東は、そんなイメージにすらなってしまう。

ヨルダンは、日本から飛行機でドバイを経由して約20時間。
人口も、大きさも北海道くらいなんだそうです。
その国土のほとんどが砂漠の国。国土の8割以上ですって。
ですので、水も大変貴重なんです。
日本車も沢山走っていますし、親日の国で私たち日本人にとても親切なんです。
そして、みんな夜行性なんです。笑
いやいや、言い方悪かったな・・・
ヨルダンの夏は大変暑く、昼間には活動がしづらいから、夕方から夜に涼しくなってからお出かけするそうです。
ちゃんと季節もあります。
中東と聞くと、砂漠で乾燥して、年中暑いってイメージですが、実はヨルダンは四季があり、春・秋はとても短く、冬はなんと雪が降ることもあるそうです。

観光資源も豊富で、インディージョーンズのロケ地になった「ペトラ遺跡」に、奇岩砂漠「ワディ・ラム」、ヨルダン随一のリゾート「死海」と魅力いっぱい。
実は日本からも、年間1万5千人の観光客が訪れるとか。

危険?大丈夫?ってイメージは、全然ないです。
これから海外旅行を考えているあなた、
声を大にして、オススメします!


今回、僕らが訪れたジェラシュという街も、街中を走るとスグそこに歴史的な遺跡があったり、テーマパークか?ってくらい遺跡が街にとけ込んでいるんです。

このジェラシュという街は、
首都アンマンから北に50q。バスで1時間くらいの街。
ローマ人がアラブに造った2000年前のローマ都市の遺跡が残っているのです。
日本から遺跡の発掘調査に訪れている研究者もいるそうです。


さぁそんなジェラシュの職業訓練校にお邪魔いたしましたよ。
ここは就職のための技術や知識を学ぶ学校で、ボイラーやクーラーなどの機械設備を学ぶコースがあったり、ホテルの接客や調理を学ぶコースがあったりと、年齢層も様々な学生が通う訓練校なんです。
ここにも、JICAシニアボランティアが派遣されているのです。

今回は、こちらの教室を借りて収録です。
が、実は今回のゲスト室井さんが派遣されている学校ではないんです。
室井さんは、ここジェラシュからさらに北にあるイルビットという街で活動しておりますので、今回収録のためにわざわざ来て頂いたんです。
本当ならイルビットにも行ってみたかったんですが、研修・取材のスケジュール上、ここジェラシュでの収録となりました。
室井さんも、お借りしました学校関係者の皆さんも、ありがとうございます!


機械系の授業が行われる教室らしく、かなり広いですね。
むしろ広すぎて、声も響く響く。
広い教室の真ん中で、イスを並べて、こぢんまりと収録です。

さて、室井さんですが、さわやかだね〜。
体つきはガッチリしているし、表情に優しさがにじみ出ている。
いや、優しさが溢れているんじゃない?

福島県郡山市出身の体育の先生です。
まんべんなく日焼けもされています。
体つきもそうだし、バリバリの体育会系ですね?


大学生の時に弓道の研修で訪れたオーストリアとハンガリー。
はじめてふれた海外は、とても輝いていて、いつか生活してみたい、何か活動してみたいと思ったそうです。
見るモノ、聞くモノ、食べるモノ、全てに感動したって。
心を動かす感動って、そう味わえるものじゃないですよね?
この感動をいつまでも感じていたいと、将来の進む道が見えたんですね。

人生を変える出会い。
どこで出会うか分からないけど、心に響く何かがきっとあるんですよね

そして、人生を変えるチカラ。
いきたいトコ、やりたいコトが見つかったとき、背中を押してくれる誰かがいるんです。
それが、室井さんは父親だったんですね。
室井さんのお父さんも小学校の先生。
子供たちを育てる教育者としての父親から勧められたのが、青年海外協力隊。
実は、お父さん自身が青年海外協力隊に行きたかったとか。
父親の夢が、自分の夢になる。
諦めてしまった思いが、次の未来を応援するチカラにもなる。
夢は繋がっているのですね。
お父さんも嬉しかったと思いますよ!


そうして、父親の夢も重ねた青年海外協力隊。
実は室井さん、このヨルダンが2回目の協力隊派遣なんです。
もう、2回も協力隊に参加できるなんて、ほんと欲張りです。笑
お父さんの分と、自分の分ですかね?!

一度目の派遣は2007年から2009年までモロッコに体育隊員として。
そして、2度目の派遣がこのヨルダンだったのです。

一度目の派遣で自分の未熟さを知ると同時に、世界への思いがより強くなった2年間の活動だったそうです。

一度目の派遣が終わり日本に帰って来てからも、また海外への思いが強くなり、そのための準備もされていたそうです。
そうして過ごす福島での生活で起きた、東日本大震災。
自分にできるコトを考え、まずはボランティアと思ったそうです。
東日本大震災でのボランティア活動をするなかで出会った多くの外国人。
その中で、中東から来たボランティアの方と話をしたそうです。

「日本から多くの支援をもらっている、だから僕らは来たんだ。」

このコトバを聞いて、また青年海外協力隊に参加しようと思ったそうです。
世界中から日本に届いた、あたたかい支援。
日本が今までやってきたコトへの恩返しでもあるのですね。
もちろん青年海外協力隊の活動も、そのひとつですよね。

そしてこの支援が、また次の支援に繋がっていくのです。


2度目とは言え、もちろん青年海外協力隊には試験があります。
リピーターも必ず試験を受けます。

前回はモロッコでしたので、語学の経験を活かして、今回はフランス語圏の国が希望。
なんですが・・・合格通知は「ヨルダン」でした。
どこ?アラビア語?
もちろんどこの国でも行こうと決めていた室井さん。

2回目でも、ちゃんと訓練を受けます。
モロッコ同様、ヨルダン派遣の訓練もJICA二本松訓練所。
地元福島であり一度経験しているので、訓練は入りやすかったのでは?
はじめて習うアラビア語は、ホントに楽しかったそうです。
知らないことが、こんなに楽しいとは。
楽しく学ぶ、教育者として目指すところですよね。

訓練所で改めて感じたことは、ここに集まる人たちは、すばらしい人ばかり。
気持ちも強いし、なにかしようという思いがある。
二度目の訓練でも、一生の出会いがここにあるのです。

訓練も終え、いよいよ出発です。
もう周りの反応も慣れたもんで、快く送り出されたみたいです。
むしろ冷静に、あっけないくらいに。笑
さすが、家族も友達もちゃんと免疫ができているってことですね。

それだけ、信頼されているってことですね。


あの父親にして、この子あり。なんでしょ?
なんか話を聞いていて、納得しましたもん。

今回の取材で間違いなく一番ビックリしたのは、
室井さんのお父さんが、僕の小学6年生の時の担任の先生だったってコト。

えーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
マジ驚いた!
こんなコトってあります?

ちょっとガタイのいい、強面の先生でしょ?
昔、よく怒られたんです。笑
でも愛情ある先生で、今でもしっかり覚えています。

まさかと思ったら、学校も時期も一致しましたよ。
もう間違いない!

ヨルダンでこんな出会いもあるんですね。
世界は広いが、世間は狭いね〜。
1万qの距離と、25年前の出会いですよ。
なんか運命というか、縁を感じますね。

この放送が、室井先生にも聞いてもらえると嬉しいな。
でも、なんか緊張してきちゃったな。

室井さんのヨルダンでの活動は、また来週です。
お楽しみに〜。

そうそう!
「Teatime paradise」の番組ブログでも、ヨルダン取材の模様をご紹介しておりますので、ぜひ、そちらもチェックして下さい!
2014年9月13日(土) 08:30

「インドネシア」に派遣されていました、安達 恵子さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」9/6放送

こんにちは、DJイタルです!

さぁ、今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成15年度3次隊として「インドネシア」に派遣されていました、安達 恵子(アダチ ケイコ)さんです。
職種は「看護師」です。

青年海外協力隊って遠〜くの国で活動しているイメージがありますが、
アジアなど、結構近くの国にも多くの隊員が派遣されているのです。

インドネシアなんか近い感じしますよね?
日本からも多くの観光客が訪れる、人気の東南アジアの国のひとつ。
僕もバリ島に行ったことがあります。

日本から飛行機で7時間くらい。
熱帯気候の島国で、世界一島を持つ国。なんとその数、1万3466島。
衛星写真で数えたとか、実は正確な数は政府も知らないとか、噂はいろいろ。
人口は2億3000万人(世界第4位)で、その多くがイスラム教徒であり、世界最大のイスラム人口国です。
バリ島などはリゾート開発が進み、世界中から多くの観光客が訪れます。
棚田、ウブド、ガムラン、ケチャ、などなど観光資源も多くありますよね。

安達さんが派遣されていたのは、そのバリ島の、隣の島。
「ロンボク島」という島で、知る人ぞ知る、隠れ家的なリゾートらしい。
和歌山県くらいの大きさだそうですが、和歌山に行ったことないしな〜。
地図で見ると、バリ島とほぼ同じくらいの大きさかな。

そのロンボク島の病院で看護師として活動されたそうです。
ロンボク島の中にもいくつか病院があるそうですが、安達さんが派遣された病院は比較的大きな病院で、その地域の医療を支える大事な場所だったそうです。

職種「看護師」と言いましても、直接医療行為をするわけではないそうです。
安達さんの要請内容は、ICUの立ち上げなど、準備のためのアドバイザー的な役割だったんですね。

もちろん日本での看護師経験がある安達さんは、インドネシアの医療現場のあり方、意識の違いに大きく驚いたそうです。

急患がきてもおしゃべり。
しまいには、ドクターが心臓マッサージしながら携帯メール。

う〜ん・・・
もちろん文化、風習、宗教感が違いますから、違って当たり前なんですが。
でも医療に携わる人間として、最低限のモラル、ルールはあると思います。
それは日本的な考えで、意識、習慣の押しつけなんでしょうか?

ここまで極端じゃなくても、青年海外協力隊員がぶち当たる壁の一つかもしれないですね。

安達さんは、考えや、やり方を直接押しつけるんじゃなくて、
なんでそうなのか? まずは、周りに聞いてまわったそうです。

「一生懸命やっても、急いでやっても、給料は一緒。」

そりゃそうだけど・・・
う〜ん。悩んでもしょうがない。
今、ここにある現実がそうで、どう変えていけるか。
変えていくと言うよりは、どう気付いてもらうか。

そして、安達さんの意識改革は、態度・行動で示していきます。
急患が来たら、真っ先に飛んでいって手伝う。
日本じゃ当たり前のこと、それでも当たり前を繰り返すのです。

月日は過ぎ、ある急患の患者さんが運ばれてきました。
スタッフ一体となって蘇生させることができた。
助けられる命を助ける。
その一体感と達成感は今でも忘れられないと言います。


安達さんは2004年6月からインドネシアに派遣されていますが、
2004年12月に、マグニチュード9.1の大地震がスマトラ島沖で発生。
この時、ロンボク島ではほとんど揺れを感じなかったそうです。
ニュースで見る同じ国の惨劇に、いち早く被災地に行きたいという気持ちがあったそうですが、叶わなかったそうです。

この時の思いもあって、2年間の青年海外協力隊の活動終了後、
2006年のインドネシア・ジャワ島沖で発生した地震の際には、いち早くNGOの一員として被災地に入ります。
その後も、JICAの短期隊員としてジャワ島の復興支援に携わったそうです。

そうして日本に帰国してからも、JICA二本松訓練所の診察室に勤務され、協力隊訓練生の健康を守ってきたわけですが。

なんの因果か、ここ福島で、2011年3月、東日本大震災を経験。

インドネシアで経験してきたコト、最前線で携わってきたことが、
今度は日本で、住んでいる福島で、目の前で起きた。

看護師、青年海外協力隊、医療、災害、支援、復興。
運命に導かれて、この福島にいるんだと思います。

今は、二本松市社会福祉協議会に勤務されて、生活支援相談員として、
復興にむけたお手伝いをしているそうです。
今では、個人的な人生相談を受けることもあるとか。
この福島で、安達さんにしか出来ないことがきっとありますね。


あとはね〜、
安達さんの個人的な「夢」を応援したいですね〜。
「夢」と書いて、‘女のしあわせ’と呼びましょうかね。

その夢、届くといいな〜!




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

ラジオの前の、PCの前の、スマホ片手の、高校生の皆さんにイベントのご案内です!
国際協力や海外ボランティア。
気になるけど、難しそうで、なかなか踏み出せずにいませんか?
「ユース国際協力ミーティング」は、県内の高校生を対象に、様々な講座やアクティビティを通じて、国際協力、ボランティア、異文化理解について考えてもらうイベントです。
講師の多くは、世界で活躍してきた青年海外協力隊経験者たち。
同じ夢を持つ仲間と「世界のために私たちができること」を考えてみましょう。
開催日は9月27〜28日の一泊二日。参加費はひとり3500円
参加には申し込みが必要ですので、JICA二本松のホームページから詳細を確認して下さいね。
皆さんのご参加、お待ちしています!!


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2014年9月6日(土) 08:30

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